横浜市唯一の海水浴場がある「海の公園」(同市金沢区)で8日、海開きが行われ、フラダンスやバンド演奏が式典を盛り上げた。本格的な海のレジャーシーズンを迎え、救助、津波避難訓練も実施された。
同公園を運営・管理する公益財団法人「横浜市緑の協会」(上原啓史理事長)主催。
式典では地元のマーチングバンドが演奏した後、そろいのフラダンス衣装に身を包んだ女児3人が「きょうの海開きが待ち遠しかった。海のルールを守り、暑さに負けず海で遊びたい」と海水浴場のオープンを宣言。息の合った子どもたちのフラダンスも披露され、訪れていた人を沸かせた。
海上では遊泳者が潮に流されたことを想定し、市消防局航空隊による水難救助訓練も実施された。海水浴客らが見守る中、ヘリコプターが救助ポイントで空中停止。要救助者は救助機器を装着後つり上げられ、ヘリに収容された。津波避難訓練や「横浜海の公園ライフセービングクラブ」による自動体外式除細動器(AED)を使った心肺蘇生法の実演も行われた。
海水浴場は8月31日まで、午前8時半から午後5時まで開業する。緑の協会は「例年通りに安心、安全な場を提供し、夏の楽しい思い出をつくってもらいたい」と話す。
海開き前にはビーチクリーン活動も実施。約100人の参加者が砂浜に落ちているペットボトルのふたなどのごみ拾いをした。