
相模原市の相模川河川敷で毎年5月4、5日に行われる「相模の大凧(おおだこ)まつり」の様子を紹介する写真展が1日、小田急線相模大野駅近くの相模大野ギャラリー(同市南区相模大野)で始まった。巨大な大凧を揚げる勇壮な風景をとらえた作品約40枚が並んでいる。
相模の大凧は、同市南区新磯地区の新戸、上磯部、下磯部、勝坂の4地域で続く巨大な凧揚げ。江戸時代後期の天保年間から行われてきたといわれる。最大のものは新戸地区の八間凧で14・5メートル四方もある。
写真展は、相模の大凧センター(同市南区新戸)が主催。同センターでは例年、その年の大凧まつりの写真を一般公募して夏に展示しているが、今回は昨年と一昨年のまつりの応募作品から、入選作を中心に展示した。太い綱を数十人で引いて大空に揚げている壮観な光景や、地上の凧を長い棒で支えて起こし、正面から風を受けるように力を合わせる人々の様子など、力強い作品が目を引く。
写真展は7日まで、入場無料。