
小田原城を拠点とした戦国大名・北条氏の初代早雲(伊勢宗瑞)没後500年の節目を迎えた今年、小田原市は昨年に続き北条氏を顕彰する取り組みを展開する。3月に特別講演会、5月にはシンポジウムを予定。人気漫画と提携した天守閣特別入城券を限定販売するなどPRを進める。
3月31日に開催するのは「『センゴク』で小田原北条氏を語る」と題した特別講演会。青年漫画誌「ヤングマガジン」(講談社)に連載中の作品「センゴク権兵衛」で小田原征伐編、小田原合戦編が連載されていることから、作者の宮下英樹さんを迎え、制作秘話などを含めたディスカッションを行う。
「センゴク権兵衛」は戦国武将・仙石秀久を主人公に、シリーズ累計920万部を超える人気作品。戦国時代に生きた人間の激しさとひた向きさをリアルに描いた合戦絵巻だ。
当日は午後1時半から、市民会館大ホールで開催。宮下さんのほか、静岡大の小和田哲男名誉教授、小田原城天守閣の諏訪間順館長、佐々木健策学芸員が出演する。定員千人。入場料千円(小冊子、ノベルティー付き)。3月29日までに、同500年事業実行委員会ホームページなどから申し込む。
また、市は「センゴク権兵衛」とコラボレーションし、500年事業と小田原城のPRを展開。第1弾としてセンゴクにちなみ先着1059枚の天守閣特別入城券を販売する。大人700円(限定クリアファイル付き)、子ども300円(限定缶バッジ付き)。
5月2日には落語家の春風亭昇太さんらを迎え、市民会館で記念講演とお城トークショーを予定。3月8日から前売り券(2千円=予定)を販売する。
講演会の問い合わせは、市観光課電話0465(33)1521、特別入城券の問い合わせは、小田原城総合管理事務所電話0465(23)1373。