地域のイベントや防災情報を発信するため、JR桜木町駅と野毛地区を結ぶ地下道「野毛ちかみち」(横浜市中区)に1日設置された電子看板「デジタルサイネージ」の視察会が22日、開かれた。地元関係者らが野毛地区のPR映像などの配信を大画面で確認し、実現を喜んだ。
設置は野毛地区振興事業協同組合らが2015年頃から検討。横浜・みなとみらい21(MM21)地区の再開発や市庁舎移転などを控える中、全国的に公共空間の活用についての議論が広がっており、同地下道についても「地域活性化になれば」と市都心再生課と協議してきた。今後はデジタルサイネージを活用した広告事業も手掛け、地下道の清掃やイベント開催などに充てる予定。
同協同組合の理事長・平出揚治さん(77)は「毎日3万7千人から4万人が(同地下道を)通り、広告媒体として注目を集めやすい場所」とし、「デジタルサイネージの活用でにぎわいが生まれれば、ワゴン販売やギャラリー開催なども企画したい」と抱負を語った。