ひな祭りに合わせ、座間神社(座間市座間)正面の石段77段に千体のひな人形が並ぶ展示が2日、始まった。「伝統文化を子どもたちに伝え残したい」と地域の有志らによる実行委員会で2017年に始め、今年で3回目。4日まで。
人形は家庭などで役割を終え、同神社に納められたものを供養後、展示に生かしている。初日の2日は午前9時からボランティア約20人が1時間をかけて並べたという。色鮮やかな展示に、同市入谷のパート女性(66)は、「初めて訪れたが、壮観な眺めだった」と喜んでいた。
ライフスタイルの変化などで家庭で段飾りを飾る機会が減っているとされ、相模原市南区の主婦(48)も「家に段飾りがないので、娘に見せることができてよかった」と語った。
境内の建物内では、関連行事でアート展なども行われている。入場無料。午前10時~午後6時半(4日は同5時)。問い合わせは、同神社電話046(251)0245。石段での展示は雨天中止。