済生会横浜市東部病院(同市鶴見区)で、療養中の子どもたちのプレイルームが完成し、関係者によるオープニングセレモニーと内覧会が30日、行われた。既存施設を刷新すると同時に屋上庭園を屋外の遊び場として新たに整備した。治療で受けるストレスを軽減、他の子どもたちとも関わりを持ち、楽しく過ごしてもらうのが狙いだ。
マニュライフ生命保険(東京)が手掛ける社会貢献プロジェクトの一環。2007年に始まり、設置先の募集などはNPO法人子ども健康フォーラム(名古屋市)が担う。横浜市東部地区の中核病院と位置付けられる同病院で、全国13カ所目となる。県内では、北里大学病院(相模原市南区)に次いで2カ所目という。
屋内の「マニュライフわくわくるーむ」(40平方メートル)と、屋外の「わくわくがーでん」(90平方メートル)で構成。屋内施設の壁面には、動物の絵などがお目見えした。屋外には、ウッドデッキやベンチなどを整備。療育状況に応じ、外でも遊べるようにした。設置を機に職員で発足した園芸部が、植栽の管理を行っていくという。
セレモニーには、三角隆彦院長や同社の浅井鈴美子常務執行役員チーフマーケティングオフィサーらが出席。子どもたちは早速、外に出てシャボン玉やおもちゃで遊んでいた。中学1年生の男子は「新しいおもちゃもあるし、外でも遊べるし、最高!」と笑顔を見せた。
三角院長は「子どもたちにとって、ここでの入院生活が、嫌なものから、少しでも心の安らぎになれば」と話していた。