小田急電鉄は、ハイキング客の多い小田急線新松田駅のトイレを一新し、27日にすべての整備が完了した。出入り口付近は丹沢産の木材を使用し、間接照明を取り入れることで山小屋をイメージした温かみのある雰囲気にした。利用者の意見を反映し、洗面台の棚や個室トイレの奥行きを広げ、着替えやすい設備にしている。
一新したのは新松田駅北口改札内のトイレ。整備前に比べ倍増させた面積は約100平方メートル。男性用は個室4、簡易多機能トイレ1、小便器6、女性用は個室5、簡易多機能トイレ1、パウダーコーナー3カ所に加え、多機能トイレも完備。簡易多機能トイレにも、バリアフリー対応やおむつ替えスペースを備えた。
リュックサックなどの荷物があっても利用しやすいように、洗面台の荷棚の幅や個室トイレの奥行きにゆとりを持たせ、フィッティングボードを設置することで、着替えをしやすくしているのが特徴。トイレの入り口近くには待ち合わせ用にベンチを設置した。
同社は昨年5月、同社の会員向けにアンケートを実施した結果、駅や駅付近にあると便利だと思う機能や施設として「着替えスペース」「荷物置き場」「ベンチ」という声が寄せられ、今回の整備に反映させたという。