江戸時代から残る土蔵にひな人形やつるしびなを展示する「ひなまつり」が、川崎市高津区久本の久本薬医門公園で開かれている。地域住民らが企画した催しで、12回目を迎えた。3月3日まで。
約10平方メートルの蔵の中に、地域住民から借りた七段飾りのひな人形3セットを展示。老人クラブ「久本長生会」の手芸メンバーが手作りしたつるしびな22セットも飾られ、土蔵が醸し出す和の風景に彩りを添えている。
同公園は江戸時代後期から代々診療所を営んできた旧岡家の跡地で、地元の要望で整備され2007年にオープンした。地域の交流拠点とするため、同公園管理運営協議会がこいのぼりや七夕飾りの展示など季節に合わせた催しを開いてきた。同協議会の持田忠康副会長(75)は「今は梅の花もきれいなので、ぜひ見に来てほしい」と話した。
JR武蔵溝ノ口駅徒歩5分。入場無料。午前10時~午後3時(土・日曜は同4時)。問い合わせは、持田副会長電話080(1146)5447。