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廃棄寸前、綱島温泉発祥伝える石碑 地元で保存へ

話題 | 神奈川新聞 | 2019年2月16日(土) 00:27

移設される「ラヂウム霊泉湧出記念碑」=横浜市港北区樽町2丁目(嶋村ただし事務所提供)
移設される「ラヂウム霊泉湧出記念碑」=横浜市港北区樽町2丁目(嶋村ただし事務所提供)

 廃棄寸前で一時保護された綱島温泉(横浜市港北区)の発祥を伝える石碑が、引き続き地元で保存されることになった。町内会が確保した市有地に15日に移設され、温泉街の名残をとどめる希少な郷土史料として守られる。

 石碑は「ラヂウム霊泉湧出記念碑」(縦1・2メートル、横50センチ、厚さ6・5センチ)。保存先は、石碑がもともと立っていた民有地から約50メートル離れた同じ港北区樽町2丁目内。鶴見川に架かる大綱橋のたもとの県道140号沿いに移設された。

 地元町内会の樽町第2親和会が1月、町内に石碑を建てられるよう市と交渉し、歴史的価値が認められて許可された。会長で県議の嶋村公さんは「石碑は樽町の宝。大切にしたい」と話す。移設費は町内会で賄った。

 曽祖父が源泉の「発見者」として石碑に刻まれている飯田助知さん(80)によると、ここにはかつて「長楽園」という温泉宿があり、父助丸さんが湯治で通っていたという。移設に立ち会った飯田さんは「縁深い場所で、曽祖父も父もきっと喜んでいる」とほほ笑んだ。

 石碑は、樽町から「東京の奥座敷」として栄えた綱島の歴史を伝える。源泉が発見された19年後の1933年に建てられた。もとあった民有地の更地化に伴い、昨年12月に廃棄されるところを間一髪、町内会が保護していた。

 郷土史に詳しい大倉精神文化研究所所長の平井誠二さんは「石碑があるべきは発祥地の樽町。今回のような消失の危機を免れやすい公有地で安心した」。横浜開港資料館調査研究員の吉田律人さんは「ことしは区制80周年。石碑の価値を見直す好機だろう」と期待する。

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