黒岩祐治知事は26日、県立海洋科学高校(横須賀市長坂)の真珠養殖の実習現場となっている小網代湾(三浦市三崎町小網代)を視察し、アコヤガイへの真珠の核入れや生徒らとの意見交換を行った。
同校は、市や東京大学、民間企業と連携し、同市内での真珠養殖を復活させるプロジェクトに参加。漁業者のアコヤガイ養殖に協力する形で、生徒は本年度からいかだの清掃など本格的に授業で取り組んでいる。
知事は海上でアコヤガイを養殖するいかだを視察後、NPO法人小網代パール海育隊の指導を受けながら、生徒や吉田英男市長と真珠の核を入れる作業を体験した。
真珠養殖に関する意見交換では、知事はブライダルと絡めた取り組みについて提言。生徒は「最初は難しいが、やりがいがあれば定年まで仕事として続けたい」と述べ、同NPOの出口浩理事長は「地元の海で真珠ができる、それが授業の一環なら価値がある」と話した。