他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 話題
  4. 【バスストップ】バック オーライ▼2018(4)市営304系統 センター南駅 取材でドローン活用

【バスストップ】バック オーライ▼2018(4)市営304系統 センター南駅 取材でドローン活用

話題 | 神奈川新聞 | 2019年2月1日(金) 06:16

紙面で使わなかった横浜市営地下鉄・センター南駅かいわいのドローン空撮写真=8月、茅ケ崎城址公園(同市都筑区)の上空約140メートルから撮影
紙面で使わなかった横浜市営地下鉄・センター南駅かいわいのドローン空撮写真=8月、茅ケ崎城址公園(同市都筑区)の上空約140メートルから撮影

 「バスストップ」の取材に当たり、記者は所定の勉強や訓練を経て小型無人機ドローンによる空撮(くうさつ)を導入・活用してみた。

 市街地でのドローン飛行は、2015年12月に施行(しこう)された改正航空法で原則禁止とされた一方、国土交通省と飛行場所の管理者の許可や承認を得れば飛ばせるようになった。「操縦士」の資格を取り、10時間以上の飛行練習を積むことが前提で、“離陸(りりく)”までが一苦労だった。

 空撮に当たっては飛行場所の管理者に立ち合ってもらうが、貴重な文化財や史跡(しせき)などの場合は、地域史研究家の相澤(あいざわ)雅雄(まさお)さん(70)=横浜市緑区=に同行・監督(かんとく)していただいた。

 ドローンの空撮映像は、手元の操縦機に付けたタブレット端末(たんまつ)で即時(そくじ)に確認できるが、画面を注視し続けるのは危険だ。都筑区の茅ケ崎城址(じょうし)公園や青葉区の稲荷(いなり)前古墳を空撮した際は、相澤さんから「鳥です、鳥」と注意を促(うなが)す声が。森林にいたトンビなどがドローンの周りを旋回(せんかい)し、ぞっとした。急いで位置を決めて撮影し、降下・着陸。「絵づくり」に熱中せず、機体周囲の安全確保と、野鳥のすみかも脅(おびや)かさないよう自戒(じかい)した。

 苦心して空撮した写真だが、実は使わない方が多い。人間の喜怒(きど)哀楽(あいらく)を伝える新聞記者の仕事は、取材相手の目線に合わせるのが基本だと思う。人か、空か、しっかり見極めて掲載(けいさい)したい。来年も「バスストップ・ハマきた巡(めぐ)り」を、よろしくお願いします。

 次回は来年1月10日、東急・た41系統「たまプラーザ駅」
(小学校高学年向けに、難しい漢字にふりがなを振りました) 
【2018年12月27日掲載】


小型無人機ドローン
小型無人機ドローン

ドローンに関するその他のニュース

話題に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング