次世代に美しい海を引き継ごうと、藤沢市江の島でごみ拾いを続けるNPO法人「海さくら」と日本財団は7月から1年間、サッカーJリーグの7チームと連携し、ホームゲーム終了後に清掃活動を実施する。24日には、同市の片瀬海岸東浜で記者会見とごみ拾いが行われ、各チームの代表者らが早速、汗を流した。
環境問題に関心を持ってもらおうと、同法人と同財団が進めるプロジェクトの一環。2015年、湘南ベルマーレと実施したのが始まりで、3年目の今年は新たに横浜F・マリノス、横浜FC、川崎フロンターレが加わった。
記者会見には、県内外のJリーグチームの関係者らが参加。「サポーターやファンの力を借りながら、ごみのない環境づくりに励んでいきたい」「他チームの皆さんと力を合わせ、この活動を広げていきたい」などと意気込みを語った。
清掃活動に使用されるごみ袋は、サッカーボールがデザインされている。会見終了後に、チーム関係者らは地元の小学生らと海岸で清掃活動を行い、ペットボトルやプラスチックごみなどを回収した。
国連は、世界で毎年800万トンを超えるプラスチックが海に流れ込み、50年までに海洋中のプラスチックが魚の総重量を上回る危険性があると警鐘を鳴らす。
海さくら理事長の古澤純一郎さんは「湘南の海のごみも7割が街から出ている。スポーツの力を借りながらごみを減らし、きれいな海へつながる一歩になれば」と話している。