

「おえんまさま」として地域に親しまれている川崎市川崎区本町の一行(いちぎょう)寺で13日、閻魔(えんま)大王像のご開帳が行われる。
大王像は江戸時代から地域の信仰を集めたといわれ、同寺には「閻魔寺」の別名もある。川崎大空襲で本堂とともに焼失したが、1983年に地元有志の手で再建。毎年1、7月の2回、ご開帳が行われている。地獄極楽絵図も公開する。当日は、境内で甘酒やお汁粉などが振る舞われるほか、模擬店が並び、大道芸や紙芝居も行われる。
旧暦の1、7月の16日は「地獄の釜の蓋(ふた)が開く日」で鬼が罪人を責めない日とされ、この日に近い日曜にご開帳は行われる。吉永智栄住職は「地元の青年会の協力のおかげで開催している。これまでの行いをざんげし、前向きに善行を重ねるきっかけにしてもらえれば」と話している。
午前11時から午後4時まで。拝観無料。問い合わせは同寺電話044(222)3635。