
でっかいイチゴででっかい福を-。川崎市幸区の老舗和菓子店、新岩城菓子舗の「ジャンボいちご大福」が新年から人気だ。初売りとなった2日は32個が開店数時間で完売。こぶし大の特大サイズも2019年にちなんで2019円の値をつけたところ、縁起物として喜ばれたという。
地元の農家「しんぼりファーム」とのコラボ商品。甘さ、ジューシーさにこだわったイチゴにほれ込んだ4代目の徳植健太さん(35)が甘さを最も引き立てる特製粒あんで包む。8種類のあんで試作した末、14年に商品化。新鮮さを味わってほしいと大ぶりのイチゴが採れるたびに仕入れ、翌日に店頭に並べる。
12月末~3月末の期間限定で、値段はイチゴごとに量り売り。1個700~800円が中心だが、店先に立つ徳植さんの母由美子さん(59)によると「大きいものから売れていく」。写真共有アプリ「インスタグラム」など会員制交流サイト(SNS)で評判が広がり、「新春スペシャル」と銘打った「2019円大福」も家族連れが「仏壇に飾ってからみんなで分けて食べる」と買い求めていったという。
次回販売は6日。由美子さんは「生産者と職人のこだわりが詰まったハーモニーを味わってほしい」と話している。営業時間は午前8時~午後8時。問い合わせは、同店電話044(522)2721。