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かるたでPR、郷土自慢 相模原のボランティアが手作り

話題 | 神奈川新聞 | 2018年12月30日(日) 04:27

手作りした相模原ふるさとかるたを持つ市民学芸員と博物館の担当者=相模原市中央区高根の市立博物館
手作りした相模原ふるさとかるたを持つ市民学芸員と博物館の担当者=相模原市中央区高根の市立博物館

 相模原市立博物館(同市中央区高根)ボランティアの市民学芸員メンバーが、市内の名所・旧跡などを盛り込んだ「相模原ふるさといろはかるた」を手作りした。7年がかりで取り組んだかるた作りは昨年、念願の1セットが完成。今回は貸し出し用の10セットを追加で作り上げた。博物館を通じて学校や子ども会などに貸し出す。また博物館で開催中の資料展では、かるたと原画を展示している。

 かるたは、市内47カ所の名所・旧跡などを紹介。例えば、子どもが矢を放って豊凶を占う田名八幡宮(同区水郷田名)の神事「的祭(まとまち)」は「的祭の豊作占う田名八幡宮」、明治時代の地図作りの第一歩となった相模野基線の測量は「北端点地図の始まり麻溝台」と読む。

 絵札、読み札のほか、日本語と英語の解説文、紹介地のマップをつける工夫も凝らした。博物館は「旧津久井4町と、合併後の全市内の名所・旧跡を読んだかるたの制作は、初めてだろう」と話す。

 市民学芸員のメンバーがかるた作りを考えたのは7年も前。中心になって進めた木村文夫さん(69)=同市南区上鶴間=は「名所・旧跡を洗い出すやり方ではなく、いろは順に『五・七・五』調の句を、多いときで35人ほどのメンバーが集まって作っていった。句から考える方がやりやすかった」と振り返る。

 「みんなで考えた句は数百あった」という木村さん。人気行事でも採用できないものが出るなど、絞り込みに苦労しながら完成にこぎ着けたという。

 絵札の原画は女性メンバーの夫に依頼。会員が原画をパソコンに取り込み、カラープリンターで印刷したものを厚紙に貼り付けるなど、全てが会員の手作業。印刷用の紙やインクなどは博物館に提供してもらった。

 完成したかるたと原画は、博物館で来年2月24日まで開催している「まなべる くらべる学習資料展」で展示中。見学した人から「すばらしい取り組み。市内の全学校に貸し出して、子どもたちに郷土の魅力を知ってもらいたい」など応援メッセージも寄せられている。

 会員らは「さらに10セットほど作り、市内の図書館などに貸し出し用に置いてもらいたい。全小学校にも届けたいが、72校もあるので大変だ」と、ため息交じりに笑顔を見せていた。かるたの貸し出しは博物館電話042(750)8030。

 
 

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