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海と山の恵み感じて 横浜、農漁業体験イベント

話題 | 神奈川新聞 | 2017年6月23日(金) 02:00

漁網で囲われたミカン畑の前で、半農半漁の魅力を話す小山さん =横浜市金沢区
漁網で囲われたミカン畑の前で、半農半漁の魅力を話す小山さん =横浜市金沢区

 横浜市金沢区で息づく半農半漁の生活を知ってもらおうと、畑が広がる柴土地改良区と柴漁港を見学、体験する親子対象のイベントを県が企画した。漁港を見下ろす高台の畑で案内役を務める小山収一さん(79)は「海、山の恵みを日々感じ、理想的な生活を送っている」と話す。

 小山さんは昨年まで改良区の理事長を務めた。現在は漁に出る傍らミカン畑で観光農園を営み、改良区内外で開催するイベントや直売所の広報にも力を入れる。

 山林や農地を対象にした同改良区の事業は1991年度に始まった。「事業への反対も多かったが、自分を含めた賛同者で説得に回った。耕作放棄地や宅地開発を食い止めることができた」と振り返る。換地などは2006年までに終わり、計16・6ヘクタールが農業専用地区や市民農園などに生まれ変わった。

 半農半漁を営む生活の中心は漁業。柴漁港では名産「小柴のシャコ」の資源保全などのため、2日海に出たら1日休む「2操1休」が続く。休漁やしけの日を畑作業に充てる。

 現在、改良区の組合員は83人。このうち半農半漁で生計を立てる人は50人ほど。畑では小山さんのように一部直売をしながら、もぎ取りを提供する観光農園を主力に置く人が多いという。

 小山さんは「船を下りる日も近い。それでも畑で働けるし、大勢の市民と交流できる。ここでは年寄りも皆、元気だよ」と充実した表情を見せる。

 イベントは8月5日、10月21日の2日間。畑ではミカンの摘果や収穫体験、港では漁船見学や魚に触れる機会を設ける。企画した県農地課は「都市農業や漁業の理解を深めてほしい」と話す。

 申し込みの締め切りは6月26日。小学生と保護者が対象。参加費1人700円。応募多数の場合は抽選。問い合わせは、同課電話045(210)4468。

 
 

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