梅雨の到来を踏まえ、神奈川、千葉県警とNPO法人「救助犬訓練士協会」(藤沢市)は13、14の両日、緑山スタジオ・シティ(横浜市青葉区)の広場で、大規模な地滑りを想定した災害救助訓練を行った。両県警の広域緊急援助隊や同法人の救助犬を指示する指導手など計72人が参加。土砂に埋没した家屋の捜索などで救助犬4頭との連携を確認した。
訓練は大雨による地滑りで土砂に埋もれ、倒壊した家屋の捜索と、山岳地帯での孤立者救助を想定して行った。家屋の捜索では、要救助者をにおいで探す救助犬の「ドッグサーチ」で、埋まっているとみられる場所を特定。広域緊急援助隊員が救助活動を行い、障害物が落下して身動きが取れなくなった要救助者を助け出した。
神奈川県警危機管理対策課の対策担当代理は「両県警間の連携を確かめられた」と訓練の意義を強調。同NPO法人の理事(53)は「救助犬をより効率よく使うためにも、現場の状況把握により力を入れていきたい」と話していた。