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14日「県救助技術指導会」に挑む
秦野市消防女性チーム、初の県大会

話題 | 神奈川新聞 | 2017年6月13日(火) 10:42

県大会に出場する(左から)土方さん、木村さん、河合さん
県大会に出場する(左から)土方さん、木村さん、河合さん

 消防職員が救助技術を競う14日の県大会「県消防救助技術指導会」に秦野市消防本部の女性チームが出場する。同本部が女性の採用を始めて約20年たち、現場の第一線に進出している女性職員の活躍を見せたいと、同大会で初となる女性のみのチーム出場となった。

 女性の採用は1998年度の木村まりさん(38)からスタート。当時は完全な男性社会。「1階の待機場所に女性トイレがなく、2階のトイレに行っている間に救急隊が出動し、置いてきぼりになったこともあった」と振り返る。

 徐々に人数も増え、現在は6人で全職員196人の3・1%を占める。女性用の仮眠室、シャワーも整備し、現在では「女性がいるのが当たり前」(木村さん)の職場に。従来、救急隊やデスクワークが中心だった配属先も、昨年度からは消火活動を行う消防隊にも広がった。

 チームは木村さんと、救急隊の河合葉月さん(24)と消防隊の土方ありささん(25)の3人。出場する「ほふく救出」部門は、火災現場からの救出をイメージし、長さ8メートルのトンネルの先で待つ救助者役をロープで結びつけて、助け出す。時間だけでなく、ロープの結び方なども審査される。

 3人が初めて出場した5月の県央地区の競技会では、参加19チーム中、9位に入った。スピードやパワーでは体の大きい男性チームに劣るものの、ロープを結ぶ丁寧さや素早さなどが持ち味だ。

 3人は「男性に負けずに、女性も第一線で使ってもらえるようになった。県大会では緊張せず、ミスなくやりたい」と意気込んでいる。

 全国で消防職員に占める女性の割合は平均2・5%で、警察の8・5%、自衛官の5・9%に及ばない。国は2026年度までに5%に増やすことを目標に掲げている。

 同本部は「いい成績を残してもらい、来年度以降も県大会に女性チームを送り出したい」と話している。

 
 

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