乳がん患者会「桜むね」が7月11日、手術後に胸部に使う補正パッドを手作りする講習会を川崎市川崎区の川崎駅近くのカフェで開く。左乳房の全摘手術を受けた経験を持つ代表の吉沢英子さん(58)、長野県松本市在住=は「汗をかく夏に向け、快適に過ごせるパッドをぜひ試してみて」と話している。
メンバーは、長野県を中心に25人ほどいるが、吉沢さんが川崎区内の病院に通っていることもあり、都内や川崎市内にメンバーが15人程度いる。市販のシリコン製パッドは高価なものが多く、夏場に蒸れてあせもができてしまうケースもあるという。講習会で製作するパッドは通気性を良くするため、メッシュ生地を使い、ビーズや綿を入れる。においが気にならないよう、中にヒノキやラベンダーも入れたりする。
また、患者が抱えるストレスの解消策として「人形セラピー」の取り組みも始めたという。「孫と風呂に入ったとき、乳房がないことをどう説明するか。一番悩んでいることを人形劇にして考えていこうと始めた」といい、当日はシナリオ作りも考える。
講習会は午後1時半から。手術痕の状態を確認した上で材料を用意するため、事前予約が必要。参加費1500円(お茶代含む)で、材料は1500~2千円ほどで販売する。問い合わせは、吉沢さん電話080(3124)6312。