体験を通して障害や高齢者福祉に理解を深めるイベント「『やさしさ広がれ』ふれあいフェスティバル」が4日、横須賀市本町の市立総合福祉会館で行われた。市社会福祉協議会や、市内の福祉関係団体などでつくる実行委員会の主催で22回目。
地域のボランティアグループや福祉施設など54団体が手話や点字体験、高齢者の作品展示など多彩なイベントを展開し、家族連れらでにぎわった。
視覚障害者を対象とした卓球「サウンドテーブルテニス」の体験コーナーでは、来場者らが目をつぶって競技に挑戦。ピンポン球の中に入った金属の音に耳を澄ませて、球の転がるコースを予測し、ラリーを繰り広げた。いつもと勝手の違う体験に、小学5年生の児童(10)=同市=は、「何となくボールの動きが分かったけれど、しっかり音が聞こえないと打てない。難しかった」と話した。