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農村歌舞伎に思いはせ 「旧船越の舞台」公開日本民家園

話題 | 神奈川新聞 | 2017年5月22日(月) 02:00

特別公開で舞台の歴史や仕組みを説明するボランティア(右)=川崎市立日本民家園
特別公開で舞台の歴史や仕組みを説明するボランティア(右)=川崎市立日本民家園

 江戸時代末期の農村歌舞伎舞台で、国の重要有形民俗文化財の「旧船越の舞台」が21日、川崎市立日本民家園(同市多摩区枡形)で特別公開された。園で活動するボランティア「炉端の会」のメンバーが、普段は公開されていない約160年前の舞台の内部を来園者に解説した。

 舞台は、三重県志摩半島の漁村の神社境内で歌舞伎の上演に使われ、1972年に園に移築された。約180平方メートルの総ヒノキ張りの床に、芝居の場面転換に使う回り舞台などが備わっており、毎年11月に農村歌舞伎が上演されている。

 同会の加藤京子さんは、舞台下の8人が人力で舞台を回し、舞台脇のブース「出語り」では語りや三味線演奏が行われた様子を解説。「現代の舞台にある装置がほぼそろっている。大阪から招いた役者らが出演した舞台で、いまでも現役で使われているのは全国でも珍しい」と説明した。

 同市中原区から長女と2人で訪れた60代の女性は「昔ながらの味わいがいい。今度は実際の舞台をぜひ見たい」と話していた。

 特別公開は毎年春と秋に行われ、今春は27、28の両日も実施。問い合わせは、民家園電話044(922)2181。

 
 
 
 

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