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多文化、地域で輝く 川崎の小学校運動会

話題 | 神奈川新聞 | 2017年5月21日(日) 11:44

4月から重ねた練習の成果を伸び伸びと発揮する児童ら=川崎市立さくら小
4月から重ねた練習の成果を伸び伸びと発揮する児童ら=川崎市立さくら小

 【時代の正体取材班=石橋 学】異なる文化が地域にある喜びを今年も高らかに奏でた。20日、川崎市立さくら小学校(同市川崎区桜本)の運動会で朝鮮半島に伝わる農楽「プンムルノリ」が披露された。20年以上続く演目で、日本人や在日コリアン、フィリピン、南米など多様なルーツの子ども、障害のある子どもがつくる輪が、共生の街の在りようを描き出した。

 さまざまな国籍やルーツ、属性を持つ児童が通う同校にあって、それぞれの民族、文化、個性を大切にするというメッセージを学校教育として発信する機会として取り組まれてきた。

 地域の多文化交流施設、市ふれあい館の在日コリアンの職員らが先生役になり毎年、有志の子どもたちだけでなく、管理職を含む教職員も練習から参加。今年は卒業生も加わり、過去最大規模の約190人がチャンゴやソゴといった民族楽器を打ち鳴らし、舞った。

 バングラデシュ人の父とフィリピン人の母を持つ1年生の児童は「韓国の太鼓と聞いて面白そうだなと思った。来年は大きな太鼓をたたいてみたい」と笑顔。4月に赴任し初挑戦となった新垣由香里教諭(26)は「参加する子どもの多さに驚いた。教職員自身が楽しみながら参加している姿に、その大切さと長年の取り組みの尊さを感じた」と心地よさそうに汗を拭っていた。

 
 

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