
車いすを利用する県内の障害者や家族に飛行機で旅行を楽しんでもらう「車いす空の旅・北海道」一行は10日、2泊3日の旅程を終え、羽田空港に到着した。
心配された天候も回復。五稜郭タワーや函館山ロープウェイから函館市内を一望したほか、金森赤レンガ倉庫を散策するなど景色を満喫。北海道の海の幸も頬張った。帰り際には、「一生忘れられない旅になった」と参加者から別れを惜しむ声が上がった。
旅には障害者10人と家族、ボランティア計41人が参加。最終日は大沼国定公園や駒ケ岳など雄大な自然を車窓から眺め、函館朝市では夢中でお土産を選んだ。
初日夜には、9月生まれの参加者をケーキとプレゼントでお祝いする一幕も。横浜市港南区の南舘芙海さん(21)は「こんなに多くの人にお祝いされたのは初めて。景色もご飯も最高で、本当に良い思い出になった」とはにかんだ。
「車いす空の旅」は神奈川新聞厚生文化事業団、フュージョンコムかながわ・県肢体不自由児協会の共催。県遊技場協同組合・神奈川福祉事業協会などが支援している。


