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老朽化で市、5月10日から通行止め
住吉橋架け替えへ 小田原城址公園

話題 | 神奈川新聞 | 2017年5月10日(水) 02:00

架け替え工事のため、10日から通行できなくなる「住吉橋」=小田原城址公園
架け替え工事のため、10日から通行できなくなる「住吉橋」=小田原城址公園

 小田原市は、小田原城址公園内(同市城内)の木橋「住吉橋」を架け替える。復元から30年近くがたち、傷みが激しいことから工事費約9千万円を投じて新たな橋を架け替える。10日から通行止めにし、来年3月末の工事完了を目指す。

 馬出門から銅門、常盤木門を通る正規登城ルート上にある住吉橋は、長さ8・6メートル、幅3・6メートル。欄干にヒノキ、床板に米ヒバ、橋脚にマツが使われている。銅門に入るための内仕切門と一体となっており、アーチ状に反るなど伝統的な木橋の特徴を持つ。

 市は市制50周年の記念事業として、発掘調査の結果や絵図などを基に、江戸時代に存在していたとされる住吉橋を復元。1990年3月に完成させた。

 ただ、風雨を受けるなどして劣化が進行。2012年度には床板を補強するなどしたが、欄干や橋脚に朽ちた場所が散見されるなどしたため、市は往来する観光客らの安全を考慮し、架け替え工事を決めた。

 今回の工事では、耐久性を高めるため、新たな橋には、雨水を排水しやすいよう床板を中央で分割して傾斜を付けるほか、腐食やアリを防ぐための処理を最新のものにするなどの工夫を施す。また床板を欄干と同じヒノキに変えて調和を高め、橋脚には小田原産のマツを使用。国選定の保存技術を持つ地元の職人が中心となって手掛ける。

 リニューアルオープンから1年で約86万人が訪れるなど、小田原城天守閣は市の最大の観光スポットだけに、市文化財課は「架け替え工事完了後、すぐにでも通行できるようにしたい」としている。

 
 

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