三浦半島にある縄文時代の貝塚から出土した動物の骨などを集めたトピックス展示「貝塚動物園」が、横須賀市自然・人文博物館(同市深田台)で開かれている。イヌやクジラなどさまざまな生き物の骨や牙など約130点が並ぶ。8月18日まで。
現在の三浦半島では見ることができないムササビやアナグマ、絶滅したとされるニホンオオカミなど珍しい動物も登場。同館担当者は「他の地域から持ち込まれた可能性もあり、全ての種類が横須賀に生息していたとは限らないが、近くにいたことは確か」と説明する。
シカやイノシシの牙や角を加工して作った釣り針などの多彩な道具も展示。県指定重要文化財の漁労用具が並び、縄文時代の人々の知恵が感じられる。
同館担当者は「今では動物園や水族館でしか見られない生き物が、縄文時代には身近なところにいたと知ってほしい」と話している。問い合わせは、同館電話046(824)3688。