2020年東京五輪・パラリンピックに向けて受動喫煙防止対策が議論される中、藤沢商工会議所は、禁煙と喫煙可能な場所を明確化できるステッカーを作製した。「受動喫煙防止のため実行性のある取り組みになれば」と、飲食店や喫茶店など市内371店舗に配布した。
作製したステッカーは、全面禁煙、喫煙可能、座席分煙、時間分煙の4種類。それぞれの店の喫煙環境を知らせるため、店頭への貼付を勧めている。
県受動喫煙防止条例は、学校や病院など公共性の高い「第1種施設」に禁煙、大規模な宿泊施設や飲食店など「第2種施設」に禁煙か分煙を義務付けている一方、小規模の飲食店は努力義務としている。
同商議所は「分煙のための設備投資ができる小規模店は多くない。時間分煙のステッカーを活用するなどして、吸う人も吸わない人も気持ちよく過ごせる環境をつくってもらえれば」とステッカーと効果の期待を寄せている。