横浜市中区の野毛地区をにぎわす野毛大道芸の季節が今年も巡ってきた。42回目となる今回は熊本地震からの復興支援を大きなテーマに掲げ、21日のプレイベントから始まり22、23日に本番を迎える。
野毛大道芸は2000年から数年間、熊本の春祭りに事務局ごと呼ばれプロデュースを任されていた。田井昌伸実行委員長は、「地方で最もつながりが強い場所である熊本が被災し、人ごととは思えなかった」。
地震直後の野毛大道芸では義援金を募り、約20万円を寄付。昨年7月には九州ゆかりの芸人3人を引き連れ、避難所などを慰問に回った。
発生から1年を過ぎた今年は、支援をさらに手厚くする。21日には横浜にぎわい座に総勢8人のジャグラーを集めたショー「ジャグリングの現在」(午後7時半)、22日には野毛を海底に見立てた「竜宮城DEオペレッタ」(午後5時と7時)を開催し、ともに1人2千円の入場料収入の全額を寄付する。本番の大道芸では熊本の物産展を開くほか、同地で活動する「ナニコレ?劇団」を招待する。
22、23日は例年通り野毛エリアをメインとし、総勢42組が参加。パレード、マイム、ダンス、あめ細工、紙芝居、クラウンなど、多士済々のパフォーマンスが通りを彩る。
田井委員長は「われわれが熊本にできることは、やはり大道芸を通しての支援。ぜひ楽しみながら、できる範囲での支援にご協力いただけたら」と話す。
22、23日は午前11時~午後4時半。問い合わせは同事務局電話045(262)1234。