横須賀市職員にパラリンピックについて知ってもらう講演会が17日、市役所で開かれた。約50人を前に、競泳の視覚障害のクラスに6大会連続で出場し、金メダル5個を含む計21個のメダルを獲得した河合純一さん(41)が「東京は世界で初めて2度目のパラリンピックを開催する都市。生でぜひ見てほしい」と呼び掛けた。
河合さんはパラリンピックを「皆さんにとって、社会を見る見方を変えるきっかけをくれるもの」と表現。「パラリンピックの成功なくして(五輪も開催される)『2020年東京』の成功はない」と強調した。
その上で自治体によるキャンプ地の誘致活動について「まずはどの競技にするかを絞った方が良い。『誰でもいいから来てください』では来ない」と指摘した。
15歳で全盲になった河合さんは、1992年バルセロナ大会から2012年ロンドン大会まで6大会連続で出場。16年にはパラリンピックで大きな功績を残した人をたたえる「パラリンピック殿堂」に日本人として初めて選ばれた。現在は出場経験者でつくる「日本パラリンピアンズ協会」の会長も務めている。