
新入学シーズンを迎え、桜美林大学(東京都町田市常盤町)の学生が「防犯女子力チェック」と題したパンフレットを作製した。昨年秋から相模原署や防犯関係者にヒアリングし、女性が1人暮らしを始めたり、夜道を歩いたりする際の注意項目を列挙している。防犯に対する基本的な心構えを再確認してもらおうと、学生らは6日、大学最寄りのJR淵野辺駅北口(相模原市中央区)で配布し、注意を呼び掛けた。
昨年秋からの企画が形になったのは、同大ビジネスマネジメント学群、坂田淳一教授のゼミ生7人。当初は新入学生を対象にしようと考えていたが、防犯設備士などの資格を持ち、防犯アドバイスをしている中山直樹さん(リンク・アップ社長、東京都町田市)や同署生活安全課、相模原防犯協会の監修や協力を得て、学内だけではなく地域の多くの人に配布することにした。

表紙は、夜道を歩く若い女性がイヤホンをしながらスマートフォンに見入っている様子が描かれている。見開きで女性の部屋のイラストを背景に、「電気~短時間の外出時もつけたままにしよう」「玄関~誰かが訪ねてきた時は安易にドアを開けず、1度チェーンをかけて相手を確認する」など、室内6カ所で11項目をチェックできる仕組みにした。
デザインは、ゼミ生のイメージ原画を基に同大学の芸術文化学群に在籍する学生が引き受けてくれた。
ゼミ生の佐藤瑠衣さん(21)=4年生=は「防犯対策に“特別なこと”はないことが分かった。常識的に考えて危ないこと、豆知識を改めて周知したい」と話している。