他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 話題
  4. 37年前、小学生の夢は 横浜でタイムカプセル開封

37年前、小学生の夢は 横浜でタイムカプセル開封

話題 | 神奈川新聞 | 2017年4月3日(月) 02:00

37年ぶりに掘り出されたタイムカプセルに、参加者から歓声が上がった =横浜市立常盤台小学校
37年ぶりに掘り出されたタイムカプセルに、参加者から歓声が上がった =横浜市立常盤台小学校

 横浜市保土ケ谷区の市立常盤台小学校で2日、校内に埋められた「37年前のタイムカプセル」が掘り出された。予定より7年遅れ、当時の児童は今では40代。保存されているか半信半疑の中、無事に取り出されると歓声を上げ、子どものころの自分との“再会”を喜んだり、恥ずかしがったりしていた。

 タイムカプセルは1980年、同校の創立20周年を記念し、全校児童約800人が参加して埋められた。10年後には目印の石碑を設置。50周年の2010年に掘り出す計画だったが、実現していなかった。その後、卒業生を中心に機運が高まり、実行委員会を組織。PTAや地元町内会などが協力した。

 この日の掘り出し式には、在校生も含め約100人が参加。専門業者がドリルで地中のコンクリートに穴を開けると、10分ほどでカプセルが3個見つかった。中には感想文や似顔絵、将来の夢を記したイラストなどが入っており、米大統領選に当選した故レーガン氏やプロ野球・王貞治さんの引退など、当時の世相を表す新聞記事も同封されていた。

 総じて保存状態は良く、当時6年生だった大槻恒一さん(48)は、修学旅行や遠足での思い出を記した感想文を手に「まったく記憶になかったが、残っていてうれしい」。埋める作業に直接関わった当時の副校長、菅原善喜さん(83)も「取り出せるか心配だったが、37年の月日の重さをかみしめたい」と感慨に浸った。「カプセルが旧交を温め続けるいいきっかけになれば」。実行委員の一人で、当時は5年生だった荒木美紀子さん(47)は、旧友たちと思い出話に花を咲かせながら期待を込めていた。

 
 

小学校に関するその他のニュース

話題に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング