学校やプールなどの施設で天井や壁の一部が落下する事故が相次いだことから、相模原市は緊急性のある施設で劣化状態を調査していく考えを示した。23日の市議会一般質問で五十嵐千代氏(颯爽(さっそう))に矢部祐介財務部長が答えた。
市公共建築課によると、同市所有の施設や小学校などの天井板や壁材落下は2014年4月からことし3月までの3年間に6件発生している。
市は不特定多数の市民が利用する建物や年数が古く過去に大規模修繕をしていない建物、年数は比較的古くない場合でも湿度の高い屋内プールなどが緊急性の高い施設と判断。築年数などの条件は今後絞り込んでいく。調査は専門的知識を有する職員が実施。コンクリートの中性化による劣化の進行状態については一部委託で調査する可能性もあるという。
五十嵐氏は「新年度予算で多くの施設の維持補修費が削減され、不安を感じている」と述べるとともに、簡易評価の導入を提案した。