10代を応援しようと、大学生と書店が手を組んだ。社会に変革をもたらしてきた人物を講師に招いた講演会や交流会を27日、横浜市内で開催する。「『社会のために貢献したい。でもどうすればいいのか分からない』という若者に参加してほしい」と呼び掛けている。
「10代が世界を変える」を開催するのは、若者たちの力で地方創生に挑む慶応大湘南藤沢キャンパスの学生らでつくる団体「オール・ニッポン・レノベーション」(ANR)。有隣堂などが協力する。
講師に招くのは、ANR代表理事で同大2年富樫泰良さん(20)と、中学2年生で起業した同大の仁禮(にれい)彩香さん(19)。2人のトークセッションや、「社会の変え方」をテーマにした参加型のワークショップを催す。
富樫さんは中学生の時、イラク戦争の本で多くの同世代が亡くなっていることを知り、友人とボランティア団体を組織。2009年の設立時から理事長として中高生らメンバー約千人をまとめてきた。
昨年に自著「ボクらのキボウ 政治のリアル」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を出版したことがきっかけで有隣堂の松信健太郎専務と意気投合し、同社の協力を得た。
富樫さんは「10代でも挑戦すれば必ず道は開ける。壁をどう乗り越えればいいのかを先輩の体験談から学んでほしい」。会場では推薦図書を即売する。ANR最高経営責任者の前波宏明さん(20)は「イベント終了後に開く交流会で、活動仲間を増やして」と話している。
27日午後1時から。会場は同市中区の有隣堂伊勢佐木町本店別館2階。10代とその保護者が対象で、参加無料。申し込みはANRのウェブサイト。問い合わせは、さくらWORKS関内にあるANR電話050(3749)3572。