横浜市金沢区の潮干狩りの名所「海の公園」で、不漁のアサリに代わってマテガイが豊漁だ。「潮干狩り超人」を名乗る原田知篤さん(73)=同市港北区=が4日、イベントで子どもたちに捕り方を教えた。
沿線を運行する横浜シーサイドラインが主催し、潮干狩り歴70年の原田さんは同社の「潮干狩り広報部長」を務める。原田さんによると、2019年を除いてここ十数年、アサリが不漁。原因は分からないが、巻き貝のツメタガイやアカニシといった天敵の繁殖も影響しているようだ。
一方、同じく干潟に生息する細長い二枚貝のマテガイが増えている。昨年は「爆発的な豊漁」(原田さん)だった。アサリより深く潜れるため、外敵から逃げ延びやすいという。
マテガイは巣穴に塩を振り込むと、満潮と間違えて飛び出してくる。集まった約50人は、原田さんからこうした捕り方を学んだ。同市磯子区の金子翔真さん(6)は「にょきにょき出てきた」と笑顔。バケツいっぱいの「今晩のおかず」を持ち帰った。(川島 秀宜)