連日の春の陽気に誘われ、南足柄市大雄町の花咲く里山で、固有種「大雄紅桜」が見ごろを迎えた。例年よりも約1週間ほど開花が早まったといい、桜を行き交うヒヨドリやメジロのさえずりが山あいに響いている。
大雄紅桜はソメイヨシノと寒緋桜(かんひざくら)を掛け合わせたもので、2010年に花咲く里山協議会の山崎政行会長が品種登録した。花は濃いピンク色でつぼ状に咲き、10日前後は開花が続くので比較的長く楽しめる。
横浜市から訪れた女性は「春めき桜とはひと味違い、梅かと思うくらい濃い色できれいですね」と話し、色鮮やかに彩られた里山の散策を満喫していた。
山崎会長によると今週末には満開を迎えるといい、同所では18日から4月上旬までさくら祭りが開催され、ソメイヨシノやしだれ桜が順次開花していく。問い合わせは山崎会長電話090(9369)7602。(浅川 将道)
南足柄で「大雄紅桜」見ごろ 「梅かと思うくらい濃い色」
見頃を迎えた大雄紅桜=15日、南足柄市大雄町の花咲く里山 [写真番号:1146457]
色濃く咲く大雄紅桜と菜の花の対比が楽しめる=15日、南足柄市大雄町の花咲く里山 [写真番号:1146459]
見頃を迎えた大雄紅桜。18日頃には満開を迎えるという=15日、南足柄市大雄町の花咲く里山 [写真番号:1146458]