
NPO法人丹沢自然保護協会(清川村煤ケ谷)は、丹沢の自然を考える「丹沢フォーラム」を秦野市や伊勢原市の里山で開いた。参加者は県自然環境保全センター職員らの解説を聞きながら、管理が届かずやぶ化した雑木林・竹林と、手入れされた雑木林という対照的な2カ所を歩き、都市部に残された森の今後について考えた。
同フォーラムの参加者らは秦野市名古木で12日、整備が届かず竹が生い茂った様子を見学した。同センターの職員が、放置の背景に「竹が建築用材などとして使われなくなった」などと解説。やぶ化した雑木林は日光が当たらず暗く、シカやイノシシなど野生動物の絶好のすみかとなるといい、近くの畑ではイノシシの足跡がみられ、鳥獣被害の現場も確認した。
個で手入れは限界
森の未来、鍵は「手入れ」 丹沢フォーラムで雑木林を見学
竹が生い茂る雑木林を見学する「丹沢フォーラム」の参加者=12日、秦野市名古木 [写真番号:1124916]
整備された雑木林を歩く同フォーラムの参加者=伊勢原市三ノ宮 [写真番号:1124918]