来年の干支(えと)「卯(う=うさぎ)」をデザインした干支だるまの製作が、創業150年を超える老舗「荒井だるま屋」(平塚市東八幡)で最盛期を迎えている。
だるまの体を基に、ハート形の模様が入った耳と、つぶらな瞳が特徴。4代目店主の荒井星冠(せいかん)さん(67)は「ウサギがピョンと跳ねるように、皆さまの運気上昇を願っています」と話していた。
だるまに干支の運気を取り入れた縁起の良さと、手作り感が人気を呼び、近年はオンライン販売にも注目が集まる。約3千個の完成を目指して春先から本体の製作を始め、現在は仕上げの段階に入った。「円安や天災、コロナ禍でつらい思いをした人に、少しでも幸運を届けたい」との思いを一筆ごとに込めている。
価格は3500円(税込み)。16、28日には横浜・浅草で開かれる酉(とり)の市で、新年には川崎大師で販売される。問い合わせは同店電話0463(21)6096。(浅川 将道)