
県内で初開催となる60歳以上を中心としたスポーツ・文化の祭典「ねんりんピック(全国健康福祉祭)」の健康マージャンに、横浜市代表として北沢亦夫(またお)さん(92)=同市戸塚区=が出場する。県内の参加予定選手として最高齢。孫の応援が励みになるといい、「体調に気をつけて臨みたい」と意気込んでいる。
「(酒を)飲まない」「(たばこを)吸わない」「賭けない」が合言葉の健康マージャン。16歳で旧逓信院(逓信省)に就職し、後身の旧電気通信省、旧電電公社で予算編成の仕事などに携わってきた北沢さんは、職場や家庭でマージャンに親しんできた。
健康マージャンを始めたのは、10年ほど前に補聴器の店に寄った帰りに横浜駅近くの「麻雀(マージャン)サロン シルバー」の前を通りかかったのがきっかけ。看板を眺めていると、代表の斎藤正さん(77)に声をかけられた。かつて夢中になった血が騒ぎ、週に1回通うようになる。対局中は真剣な表情で牌と向き合い、「トップになりたいとか欲はないです。でも、成績が上がったと褒められるのはうれしい」と話す。
「元気で120歳まで生きたい。自分の体をいじめるために来ている」と笑い、東戸塚駅近くの自宅から徒歩と電車で店に通うのが健康法になっている。
ねんりんピックの参加は今回が3回目。斎藤さんからは「北沢さんのマージャンは年季が入っており、雀力(じゃんりょく)は高い」と地元開催での活躍に期待が寄せられている。
北沢さんは「団体戦で周りに迷惑をかけないよう、体調に気をつけたい。孫たちが応援に来てくれるというので、できるだけ負けないようにしたい」と話している。
健康マージャンは厚木市で11月13、14の両日に行われる。
イメージ変えるための行動は
神奈川最高齢は92歳北沢さん、健康マージャンで活躍期待
真剣な表情で対局に臨む北沢さん=横浜市西区の「麻雀サロン シルバー」 [写真番号:1120309]
ねんりんピックの地元開催を心待ちにする斎藤さん=横浜市西区 [写真番号:1120311]