大学生らが小田原に滞在して持続可能な社会に向けた地域課題について考えてもらう「小田原留学」のプロジェクトが9月、小田原市内で展開された。再生可能エネルギー促進を進める「湘南電力」(同市)の主催で脱炭素に向けた公民の取り組みを学び、伸び悩む電気自動車(EV)のカーシェアリング事業などで学生らは「若い世代を引きつける広告が必要」と広報戦略の練り直しを経営陣らに直言した。
「留学」は新型コロナウイルス禍でフィールドワークの機会も減っている大学生らに短期滞在してもらい、地域活性化などについて現場を見て考えてもらう目的で今年で2回目。学生ら3人がオンラインも含め5日間の日程で参加した。
市内のメガソーラー施設や市が実証実験を進めている「地域マイクログリッド」の施設などを見学。初期投資なしで太陽光発電設備が整備できる「0円ソーラー」や、EV専用カーシェアリングサービス「eemo(イーモ)」について事業拡大や普及に向けたアイデアを話し合い、今月22日に成果報告会が行われた。
学生たちが経営者に駄目出し
大学生らが「小田原留学」 短期滞在で地域課題に向き合う
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「小田原留学」に参加した大学生や湘南電力社員ら=小田原市内 [写真番号:1113695]
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EVカーシェアリング「eemo」のステーション(2021年12月撮影) [写真番号:1113692]