
100年以上にわたり鉄路を支え続けるJR線の「酒匂川橋梁(きょうりょう)」(小田原市、延長423メートル)の歴史を刻んだ記念碑が完成した。頑丈な構造の同橋梁は、完成間もない1923年9月の関東大震災も乗り越え、救援物資の輸送などで貢献した。今も現役で利用されている貴重な土木遺産に光が当てられている。
記念碑は高さ1メートル、幅56センチ。小田原箱根商工会議所や湘南建設業協会、市などでつくる実行委員会が寿町5丁目の酒匂川右岸堤防に設置した。建設の経緯や歴史が書かれたプレートが取り付けられている。
今年10月で日本の鉄道開業から150周年を迎えることを記念して企画され、震災99年の節目を控えた8月31日に除幕された。
当初は「酒匂川大鉄橋」
大震災乗り越え今も現役 小田原・JR酒匂川橋梁に記念碑
酒匂川橋梁の歴史を刻んだ記念碑の除幕式=8月31日、小田原市寿町5丁目 [写真番号:1111499]
建設から100年を超えてなお現役の酒匂川橋梁=8月31日、小田原市寿町5丁目 [写真番号:1111500]
関東大震災で崩落後、1923年9月から10月にかけて行われた修復工事(土木学会附属図書館所蔵) [写真番号:1111501]