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幕末以降の地図と技術者 神奈川県立歴史博物館で特別展

話題 | 神奈川新聞 | 2022年7月19日(火) 12:34

明治初年に作られた「栗木全図」は約2メートル×約4メートルの巨大な紙に栗木村全域が描かれている

 神奈川県立歴史博物館(横浜市中区)で特別展「地図最前線 ─紙の地図からデジタルマップへ─」が開催されている。幕末以降に製作された地図を数多く展示。詳細な地図作りに使われた道具や、地形を調べて事業を興した技術者の資料を通じて、地図と人との関係にも焦点を当てている。

 会場では、県内各所を描いた地図を数多く展示している。中でも大正から昭和にかけて活躍した鳥瞰(ちょうかん)図絵師・吉田初三郎が県観光連合会から依頼されて製作した「神奈川県鳥瞰図」(1932年)は、長さ約4メートルの大作。当時の最新観光スポットなどさまざまな情報が盛り込まれている。

「神奈川県鳥瞰図」の一部

 同館では、幕末から明治にかけて地図製作・印刷の現場で活躍した岩橋教章(のりあき)と章山(しょうざん)の親子について研究を続けてきた。父の教章は1873年に派遣されたウィーン万博で銅石版技術と地図学を習得、帰国後に内務省地理局の印刷事業で実績を残した。81年に完成させた「横浜実測図」では、鉄道が開業したばかりの横浜駅周辺や関内・野毛・山手地区の地形を緻密に表現した。息子の章山も印刷技術者として同地理局や政府の参謀本部などで事業に携わり、日本から台湾へ銅石版技術を伝えたことで知られる。

 特別展では親子の業績を詳細に紹介している。

隣家の火事の時、ある技術者は

 
 

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