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障害者の雇用拡大へ 湘南ベルマーレ、農業連携事業開始

話題 | 神奈川新聞 | 2022年5月25日(水) 13:00

農業連携事業「ベルファーム」をスタートした(左から)湘南ベルマーレの眞壁潔代表取締役会長、社会福祉法人一燈会の山室淳理事長、湘南ベルマーレフットサルクラブの佐藤伸也代表取締役社長=平塚市大原

 障害者が社会で活躍する機会を増やそうと、サッカーJ1の湘南ベルマーレと社会福祉法人一燈会グループ(本社・開成町)は、社会課題解決型の農業連携事業「ベルファーム」を6月からスタートさせる。同法人の障害者就労支援事業にベルマーレが参画。国内最高リーグ(Fリーグ)に所属している湘南ベルマーレフットサルクラブの選手たちが農作物の収穫などに加わり、生産性の向上を目指しながら障害者の雇用拡大につなげる。

 ベルマーレはこれまで、二宮町が力を入れる「湘南オリーブ」の振興に携わるなど、さまざまな社会連携活動に取り組んできた。

 一燈会は足柄上郡を中心に介護療養施設をはじめ、デイサービス、障害者福祉、病児保育を運営しており、5年ほど前から農業分野に参入。今回の事業では同グループが所有している生産農地で施設利用者と同クラブの選手、スタッフらが一緒に野菜などを栽培する。収穫した作物はスーパーや道の駅などで販売するほか、施設で提供する料理の食材として使われるという。

 21日にレモンガススタジアム平塚(平塚市大原)で行われた会見では、耕作放棄地の取得を進めている同グループの山室淳理事長が「障害者の方々が自分で生きていくことができないかと環境整備を進めてきた」と説明。「ベルマーレファミリーの一員になることで(施設利用者は)自信と勇気が持てる」と語った。

 同クラブの佐藤伸也代表取締役社長は「競技以外の社会現場でも活躍することが真のアスリート。スポーツ領域を超えた接点を持つことで、結果的にファンが増えるきっかけにもなる」。湘南ベルマーレの眞壁潔代表取締役会長は「この事業を一生懸命続けながら、広く地域のためにできる問題解決に取り組んでいきたい」と話していた。(織田 匠)

 
 

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