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かげのぶやま 標高727メートル
かながわ百名山(10)景信山

話題 | 神奈川新聞 | 2022年6月4日(土) 05:00

山グルメのはしご魅力

相模湖越しに見る景信山(左)と城山(右)。中間の落ち込みが小仏峠

 今や超絶的人気を誇る高尾山だが、わずかに神奈川県外だ。そこから延びる縦走路は都県境に沿って陣馬山まで続き、ハイカーが引きも切らない盛況を呈する。

 長大なルートだけに途中にはいくつかのターミナルがある。山麓から登ってきた何本かの登山道が、尾根上のピークでメイン縦走路に合流。「道の集まる所、市が立ち商いが盛んになる」の経済原理にかない、多くのハイカーが集まる山上のターミナルには茶屋ができてにぎわうことになる。好例が、この縦走路上に位置する城山と景信山だ。

景信山頂の茶屋風景

 繁盛ぶりはどちらも同様だが、とりとめもなく広く平らな城山の山上に対し、景信山は突き出した山頂ムードで勝る。眺めもいい。高尾─陣馬のほぼ中間に位置する点も見逃せない。城山との間を甲州街道が越えていて、そこが小仏峠となっている。景信という、いかにも人名らしい山名は、戦国時代に北条氏の配下で、峠の関所を守っていた横地景信にちなむという。

 さてここの山上ハイクでは、他の山にはないお楽しみが待っている。山グルメのはしごができるのである。各茶屋の自慢メニューの他、定番のキノコ汁の類でも店ごとに味は違う。夏の風物であるかき氷とて、どこも同じではない。

 山の自然探訪もいいし、史跡巡りもいい。しかし時にはグルメ主体の山歩きがあってもいい。高尾山かいわいはともかく、景信山を訪ねるのは山好きのハイカーばかり。気心の知れた者同士でにぎわう山頂茶屋のムードはまた格別である。

おすすめコース

コース難易度=軽ハイククラス

高尾駅(JR中央線)《バス》小仏-景信山-小仏峠―城山-相模湖駅(JR中央線)【所要3時間半】

アドバイス

 もっと軽い行程にしたければ、単に景信山への往復、あるいは小仏峠から下山すればよい。逆に一般登山クラスになるが、高尾山から陣馬山まで歩き通せば、充実の1日コースになるし、茶屋のバラエティーも増える。

 
 

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