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川崎ゆかりの坂本九さん、生誕80年記念展 柏木さん来場

話題 | 神奈川新聞 | 2021年12月6日(月) 12:00

展示に見入る柏木さん(右から2人目)=川崎市川崎区

 世界的なヒット曲「上を向いて歩こう」で知られる川崎市出身の歌手、坂本九さんの生誕80年を記念した企画展「九ちゃん 笑顔のふるさと」が、川崎市川崎区の東海道かわさき宿交流館で開かれている。初日の4日は坂本さんの妻、柏木由紀子さんも会場を訪れ、展示に見入った。26日まで。入場無料。

 主催は同交流館。会場には写真のほか、後援会の会報、シングルレコードのジャケットなど約50点を展示しており、青木茂夫館長は「節目に、地元の大スターに親しんでもらおうと企画した」と話す。

 坂本さんは、1941年に現在の川崎市川崎区大島で生まれた。「見上げてごらん夜の星を」や「明日があるさ」などのヒット曲で知られ、九ちゃんの愛称で親しまれたが、85年の日航ジャンボ機墜落事故で命を落とした。

 展示された写真は、母親に抱かれた42年のお宮参りの様子から、スターとなり母校の市立川崎小学校の交通安全キャンペーンに参加する姿まで、川崎とのゆかりを物語っている。

 会場を訪れた柏木さんは、川崎市役所に婚姻届を出した時や結婚式での写真を前に「婚姻届を出して50周年」と懐かしそうな様子を見せ、見学後は「本人も川崎を大事に思っていた。亡くなって36年たっても盛り上げていただきうれしい」と笑顔で語った。

 会場を訪れていた横浜市鶴見区の男性(59)は「今まで生きていてほしかった。そうしたら暗い世の中が違ったかもしれない」と話した。(柏尾 安希子)

 
 

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