「息子がピンク色のバッタを自宅の庭で見つけました。調べてみたけれど、なぜピンク色なのか分かりません」。神奈川新聞社の「追う! マイ・カナガワ」取材班に、小学3年生の保護者から疑問が寄せられた。時々発見されているピンク色や赤色のバッタは何なのか。専門家に聞いてみた。
体の色素が欠如?
ピンク色のバッタを21日に発見したのは、茅ケ崎市に住む中邨(なかむら)康太君(8)だ。
「庭の水道の所で見つけました。いつも見るバッタと違くてビックリした。聞いたことはあったけど見るのは初めて。かわいいと思う。どうしてピンクなのか知りたい」とマイカナに感想を寄せてくれた。
県立生命の星・地球博物館の苅部治紀主任学芸員(昆虫分類学)に写真を見せると、バッタは「クビキリギスの幼虫」と教えてくれた。
バッタよりも触覚や後ろ足が長く、全体的に細長いのが特徴だ。
通常は緑色というが、どうして赤やピンクになるのか?
苅部さんは「体の特定の色素が欠如するために、起こる現象とされています。実物に出会う機会は少ないけれど、県内でも報告はあります」と解説する。
本紙では2018、19年に横浜や藤沢でピンク色のバッタが発見されたことを報じている。今年は埼玉や福井でも、ピンク色のショウリョウバッタやマダラバッタが出たことがニュースになっている。
100匹に1~2匹
ピンクのバッタ見~つけた 小学生歓喜、でもなぜピンク色?
-
ピンク色のクビキリギスを捕まえた中邨康太君 [写真番号:785144]
-
ピンク色のクビキリギス [写真番号:785147]