
伊勢原市神戸の吉川醸造が日本酒の新ブランド「雨降(あふり)(AFURI)」をリリースした。
酒類の多様化や新型コロナウイルスの感染拡大の影響で日本酒需要が低迷する中、親しみやすい味わいを追求し、世界を視野に購買ターゲットを広げる狙いがある。
「雨降」は、地元の名峰・大山から湧き出るミネラル豊富な伏流水を使用。大山の別名「雨降山」から命名した。ラベルの揮毫(きごう)は酒造の神をまつり、酒造りと縁の深い大山阿夫利神社の神職に依頼した。
長引くコロナ禍で、飲酒の機会が減少し、酒類の多様化で競合も激化。日本酒の国内出荷が減少する厳しい状況の中、なぜ今、新ブランドか-。杜氏(とうじ)の水野雅則さん(43)は「時代や飲み手を意識した酒造りを志向した結果」と話す。