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野外の臨場感を表現 横浜で日本画家・後藤さん個展

話題 | 神奈川新聞 | 2021年2月28日(日) 05:00

「写実ではなく、自然からくみ取ったリズムに同調して描きたい」と話す後藤さん=そごう横浜店

 平塚市在住の日本画家、後藤真由美さん(38)の個展「奏(かなで)」が、横浜駅東口のそごう横浜店・美術画廊で開催中だ。野外での制作にこだわった作品は、自然の波動を感じ取った迫力にあふれており、繊細かつ大胆な筆致を堪能できる。3月1日まで。入場無料。

 屋内で描くのが基本の日本画だが、野外でのスケッチ時に感じる臨場感を生かしたいと、昨年3月から野外での制作に取り組んでいる。海や山、渓谷など日本画の画材一式を戸外に広げ、下絵をせずにその場で描き上げた新作30点が並ぶ。

 「波打ち際奏でる」と題した作品は、葉山町の一色海岸で制作した。晴天や海が荒れた日など、異なる状況の海辺の表情を1枚の絵の中で表現。鮮やかな筆致で波しぶきが躍動する。

 福島県・三春町のしだれ桜を描いた「滝桜燃ゆ」は、夕日を浴びた桜の木が駆けだしそうに見えた瞬間を捉えた。炎に包まれているようにも見え、樹齢千年を超える名木の生命力を力強く表現した。

 後藤さんは「自然の動きや変化を常に感じながら、ぞくぞくする瞬間をくみ取り、筆を動かしている。生きている地球の波動を描きたい」と意欲を示した。

 問い合わせは、同画廊電話045(465)5506。

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