横浜屈指の飲んべえの街角で妙技が披露される「野毛大道芸」が、横浜にぎわい座(横浜市中区)に会場を移して催されることが決まった。昨年は新型コロナ感染症拡大の影響で中止となったが、今年は9月18、19日に開催する。プレイベントを今月24日と6月20日に予定しており、感染症対策を行いながら慎重に歩みを進める考えだ。
日本三大大道芸フェスティバルに数えられる野毛大道芸は、野毛地区のまちおこしとして地元商店主らが呼び掛け、1986年に始まった。45回を数えた昨年は、開催時期を春から秋に延期する案が検討されたものの、コロナの収束が見通せず開催を断念した。
今月24日に催すプレイベント「野毛大道芸2021 in にぎわい座」には、着ぐるみ懐メロ音楽隊の「日ノ出サンデーズ」やジャグリングの「桔梗(ききょう)ブラザーズ」「望月ゆうさく 共演・めぐみ梨華」、パントマイムの「シルヴプレ」(パントマイム)、似顔絵の「桜小路富士丸 伴奏・服部こうじ」が出演。MCはクラウンジュカが務める。
出演者や舞台関係のスタッフは全員が事前にPCR検査を受け、状況によっては無観客で開催して後日、オンライン配信する。主催は野毛地区振興事業協同組合・大道芸事業部と野毛地区街づくり会、野毛大道芸実行委員会。同実行委の田井昌伸委員長は「コロナ禍で活躍の場を失った大道芸人を、野毛の人たちで支えたい」と意気込んでいる。
24日午後2時半開場、3時開演。料金は2千円。感染症対策のため使用座席を50%以下に制限する。事前予約が必要で、当日券は販売しない。予約は野毛大道芸の公式ホームページから。問い合わせは同実行委電話045(262)1234。(三木 崇)
野毛大道芸、にぎわい座で開催へ 状況により無観客も
着ぐるみ懐メロ音楽隊「日ノ出サンデーズ」(野毛大道芸実行委員会提供) [写真番号:480143]
似顔絵「桜小路富士丸」(野毛大道芸実行委員会提供) [写真番号:480144]
ジャグリング「桔梗ブラザーズ」(野毛大道芸実行委員会提供) [写真番号:480147]
ジャグリング「望月ゆうさく」(野毛大道芸実行委員会提供) [写真番号:480148]
パントマイム「シルヴプレ」(野毛大道芸実行委員会提供) [写真番号:480149]