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地域特集2021年 京急ミュージアム
横浜・MM21地区に誕生し1年 往時の姿で名車出迎え

話題 | 神奈川新聞 | 2021年1月11日(月) 14:00

 京浜急行電鉄(横浜市西区)の本社にある「京急ミュージアム」が昨年末、第19回日本鉄道賞の特別賞に輝いた。「『本物』を見て、触れて、楽しむ」を掲げる館内には、昭和の鉄道史を彩った「デハ236号」の実物などがそろう。その魅力を余すことなく紹介する。

 ミュージアムは京急創立120周年事業の一環で昨年1月にオープンした。横浜・みなとみらい21(MM21)地区のグループ本社ビル1階に構え、面積は約200平方メートル。企業博物館としては小ぶりなものの、鉄道ファンの心をつかむ仕掛けがあふれている。

あでやかな赤い外観のデハ236号

 展示品の目玉は、あでやかな赤い外観のデハ236号だ。京急の前身となる湘南電気鉄道が1929年に製造し、当時は先進的だった軽くて頑丈な車体構造を採用。現在に至る鉄道高速化の草分け的存在として、78年まで半世紀近くにわたって活躍した。

 引退後は埼玉県川口市の公園で屋外展示されていたが、風雨にさらされて車体の腐食が進んだ。引き取りを決めた京急が2017年に「帰郷」させ、社員やOBら約100人が2年がかりで修復。赤地に白帯を巻いた往時の姿をよみがえらせた。

 ミュージアムでの展示に当たっては、車体の下に敷くレールまで「本物」にこだわり、現役時代と同じ形状のものを探し出したという。館内には、新1000形車両で使われている運転台の実機を用いた「鉄道シミュレーション」など、体験型コーナーも用意した。

 日本鉄道賞の審査結果は昨年11月下旬に公表された。大学教授ら8人の委員が鉄道各社からの応募内容を吟味し、京急ミュージアムを「鉄道の魅力や存在意義を広く情報発信する有益な施設」として特別賞に選んだ。京急の受賞は15年度に続き2回目。

基本情報 入館無料で一部コーナーは有料。入館方法は新型コロナウイルスの影響で1日3回(午前10時、午後0時半、同3時)の入れ替え制。各回、整理券約50枚を15分前から京急グループ本社2階のエントランスで先着順に配布。一部コーナーは抽選制。休館日は毎週火曜(祝日の場合は翌日)と年末年始および特定日。詳細はホームページ(https://www.keikyu.co.jp/museum/)。

来館者の笑顔が励みに
「本物」の持つ力を味わって

京浜急行電鉄鉄道本部営業企画課課長補佐 飯島学さん

 京急ミュージアム運営担当者の飯島学さん(45)に話を聞いた。

 ─日本鉄道賞の特別賞が授与された。

 「光栄の一言に尽きる。子どもたちから京急車両の絵や写真をプレゼントしてもらう機会も増え、ミュージアムのPR効果を実感している。施設が本社1階にあるので、社員は日常的に来館者の笑顔に接することができ、意識の向上にもつながっている」

 ─最大の売りは。

 「やはりデハ236号。この歴史的な名車には、修復作業に当たった社員やOBらが熱い思いを詰め込んだ。『本物』が持つ力を存分に味わってほしい」

 ─細部のこだわりは。

 「例えば沿線風景を再現した巨大ジオラマは、エリアごとに路線バスや清掃車の種類を変えている。三浦海岸の桜並木など、季節ごとの風物詩にも対応している。子どもたちに『ここ、どこかで見たことがある』と感じてもらえたら非常にうれしい」

 ─最後に一言。

 「新型コロナウイルスの影響による入館制限は心苦しい限りだが、より多くの笑顔を生み出せるように今後も工夫を凝らしていく。みなとみらい21地区には企業博物館が続々と誕生しているので、連携して街の魅力を高めていきたい」

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