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地域特集2021年 南箱道路 今春開通へ (4)
「夕日の滝」の水で育った野菜、漬け物で名産に 南足柄市

話題 | 神奈川新聞 | 2021年1月13日(水) 10:00

水かけ菜を育てる「金太郎の畑」の傍らに立つ佐藤さん=南足柄市矢倉沢

 「南箱道路」開通に向け、地域の魅力をアピールしようと南足柄市矢倉沢・地蔵堂地区の住民有志でつくる「金太郎会」が、「水かけ菜」の栽培に取り組んでいる。3月に収穫し、漬物にして販売する予定で同会は「他の活用法も探り、新たな名産品を生み出したい」と意欲を燃やしている。

 水かけ菜はアブラナ科の野菜で、冬場でも畝に水を流し続けることで保温して育てられるのが特徴。同地区と金時山を挟んで接する静岡県の小山町や御殿場市などで多く栽培され、塩で漬け込んだ「水かけ菜漬」に加工されている。

 同会は「地域の特産を作りたい」と2017年、市から管理を委託された同地区の「金太郎の畑」で、夕日の滝から流れ込む豊富な水量を生かして水かけ菜の栽培を始めた。

 同県出身で現在は地蔵堂地区で暮らす70~90代の女性らが経験を基に「種は広く薄くまく」「摘み取るのは二つ目の節から」などと会員を指導。当初は降雪で思い通りに生育しないこともあったが、次第に生産量も増えた。19年5月に近くの休憩所で発売するとすぐに完売するまでに。会員も栽培に慣れ、手応えを感じていたという。

畑を耕し、水かけ菜の種をまく地元住民=昨年10月、南足柄市矢倉沢(佐藤さん提供)

 こうした中、同年10月、種まきを終えた直後の畑を台風19号が直撃した。種や芽が水浸しになり、会員の住宅にも浸水被害が出るなどしたため、生産を断念。昨年も新型コロナウイルスの影響で休憩所が閉鎖され、同地区にとって痛手となる出来事が続いた。

 しかし、今春の南箱道路開通で通行客の大幅増が見込まれることから「地域の魅力を生かし、訪れた人たちの思い出になるものを作りたい」と奮起。昨年10月、会員8人が畑を耕し、種を丁寧にまいた。冬場は畝に常に水が流れるよう落ち葉を取り除き、今年3月には、収穫したその日に塩漬けにするという。

 水かけ菜漬は「しゃきしゃきした食感で、刻んでご飯に載せるとおいしい」と会長の佐藤廣理(ひろみち)さん(67)。収穫を終えた4月には、黄色くかれんな花も楽しめるという。

 漬物をアレンジした名物も考案中だ。佐藤さんは「これを機に地蔵堂地区の魅力を多くの人に知ってもらえたら」と期待を寄せている。

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