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多摩川の環境保全、父から娘へ 「おさかなポスト」山崎さん

話題 | 神奈川新聞 | 2020年12月10日(木) 05:00

「おさかなポスト」の活動への思いを語る山崎充哲さん(右)と愛柚香さん=川崎市多摩区

 末期の膵臓(すいぞう)がん。余命は早ければ正月、持っても梅や桜が見られるか─。家庭で飼えなくなった外来魚などを受け入れ一時保管する「おさかなポスト」創設者の山崎充哲(みつあき)さん(61)=川崎市多摩区=は、病と闘いながら命の大切さを訴え続けている。生涯を捧(ささ)げてきた取り組みで“タマゾン川”と呼ばれた多摩川の生態系は改善し、後継者も決まった。それでも「自然を守るには啓発が大切」と、次世代に環境保全の重要性を受け継ぐ活動に心血を注ぐ。

 山崎さんが多摩川沿いの川崎市さかなの家で「おさかなポスト」を設置したのは2005年。以来14年間で熱帯魚やミドリガメといった外来種など約200種、10万匹以上を引き受け、新たな飼い主に渡すなどの取り組みを続けてきた。さかなの家は昨年3月末で閉園したが、ポスト廃止後も自宅に併設するNPO法人「おさかなポストの会」の飼育管理事務所で対面式の引き取りを続けている。

「生き物を最後まで飼う責任やコストを考えれば、『飼わないで見るだけにする』選択肢もあります」 とおさかなポストの前で話す山崎充哲さん=2015年

 だが、山崎さんを病魔が襲う。ポスト廃止後の4月、膵臓がんを告知された。抗がん剤治療や手術を施したが、今年9月に再発。10月に手術も受けたが、「生活の質を向上するためだけ」(山崎さん)の処置で、根治は困難とされた。

 それでも活動は絶やさず、足腰が弱った今も車いすで講演会や小学校などの出前授業へ出向く。重度の糖尿病も患い体調は万全ではないが、「やはり伝えることが好き」という。

生物から垣間見た人生

 14年間はかけがえのない日々の連続だった。

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